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超硬バイトとISO使用分類
コラム
超硬素材は、どのような特徴をもっているかをISO分類に基づいて表記されます。
加工品の材質にあわせた、P種 鋼用・M種 ステンレス用・K種 鋳物用のアルファベットの後ろに、
硬度を表す数字を記載。(例 K01、M20、P30など)
アルファベットの後の数字が大きくなるほど曲げに対する強さがアップする反面、硬度が劣ります。
その他、Z種 微粒合金、超微粒合金
また加工品の他の分類として、N種 非鉄金属・S種 耐熱合金、チタン・H種 高硬度材 などのもあります
| 材質分類 | 各分類の特性 | 対応するおもな被削材 |
| P種 | 耐熱性、耐溶着性に優れている、粘る被削材に向いた材種 | 炭素鋼、合金鋼、軟鋼、ステンレス鋼 |
| M種 | 耐熱性、耐衝撃性に優れている、バランスのとれた材種 | ステンレス鋼、鋳鋼、ダグタイル |
| K種 | 耐衝撃性、耐摩耗性に優れている、 | 鋳鉄、非鉄金属、非金属 |
| Z種 | 微粒合金、負荷の少ない加工、靭性に優れている | 炭素鋼、回転工具や精密自動盤バイト向き |
| 用途分類 | 各分類の特性 | |
| N 非鉄金属 | 切削抵抗の少ない材料に向いた材種 | アルミ、銅 |
| S 難削材 | 耐熱性、耐衝撃性に優れている | ステンレス、チタン、インコネル |
| H 高硬度材 | 耐衝撃性、耐摩耗性に優れている | 焼き入れ材、HRC55以上 |
ただし、硬度を示す数値が同じでも製造メーカーにより靭性や耐熱性などに違いが生じる点に注意が必要です。
どのISO使用分類の超硬バイトを使うと切削加工がスムーズにおこなえるのか判断に迷うこともあるでしょう。
各製品の詳しい内容や、規格にない超硬バイトのご相談や製作はお気軽にお問い合わせください。